【採用改善ブログ④】面接は「終わり」ではなく「始まり」──選考段階での動機づけ・フォロー・口説きの設計

「面接までは順調だったんです。でも、辞退されてしまって……」
「内定を出したのに、別の法人に決められてしまった」
福祉法人の採用支援をしていると、こうした声をよく耳にします。

その背景にあるのは、“選考中の関わり”の弱さです。
求職者は、面接が終わっても、ずっと法人を見ています。
“どう扱われたか” “どう言われたか” “どんな距離感だったか”
そうした関わりの中で、安心感も高まり、逆に不安も膨らみます。

面接は、見極めて終わりではありません

多くの法人が「面接でしっかり話せた」「好感触だった」と思っている一方で、
応募者からは「それっきり連絡がなかった」「ただの事務連絡で終わった」という声も少なくありません。

採用は、「選ぶ」側であると同時に「選ばれる」側でもある
その視点を持たずにいると、せっかくのご縁を逃してしまうことがあります。

応募者の心理:「不安」と「期待」が同居している

選考期間中、応募者はさまざまな気持ちを抱えています。

  • 「この法人、良さそうだけど、どんな職員がいるんだろう」
  • 「面接はうまくいったけど、返事が遅いと不安になるな…」
  • 「内定は嬉しいけど、いきなり通知だけって、ちょっと寂しいな」

法人側が“普通の対応”と思っていることが、
応募者には“冷たく感じられる”こともあるのです。

選考段階の「3つの関わり」がカギを握る

動機づけ(モチベーションを高める関わり)

面接中に、ただ履歴書をなぞるのではなく、
**「あなたのこういうところが、当法人にとってとても魅力的です」**と伝えるだけで、応募者の気持ちは大きく動きます。

また、

「あなたがどんな職場で力を発揮できるか、一緒に考えていきたいです」
といった言葉があると、「一方的に選ばれている」のではなく、「一緒に考えてくれている」という安心感が生まれます。

フォローアップ(不安を取り除く)

面接が終わってから内定まで、音信不通になっていませんか?
「結果が出るまで1週間」と伝えていたとしても、その間に一言でもフォローがあると、印象は大きく変わります。

例:

  • 面接後のお礼メール(具体的に話題を拾うと◎)
  • 「現在、選考が進行中ですが、今週末までに結果をご連絡します」などの中間連絡

小さな一言が、「この法人はちゃんとしている」と感じさせる要素になります。

口説き(最後の意思決定を後押しする)

内定を出したからといって、終わりではありません。
内定通知書だけでは、“気持ち”は伝わりません。

  • 電話で、できれば面接担当者から直接、「ぜひ一緒に働けたら嬉しいです」と伝える
  • 希望者に、現場スタッフともう一度会える機会をつくる
  • 入職前の「LINEグループ参加」や「歓迎の手紙」なども効果的です

応募者にとって、「歓迎されている」という感覚は、入職を決める大きな要因になります。

Live aliveの支援では、選考段階の関わりまで丁寧に設計します

私たちLive aliveでは、求人票や面接だけでなく、
選考段階での“関わりの温度”まで支援しています。

  • 応募者に伝える言葉の選び方
  • 面接後フォロー用のメッセージテンプレート
  • 内定後のクロージングの工夫

など、法人様の状況に合わせてご提案しています。

「本気で来てほしいと思っている」
その思いを、ちゃんと“形”にして届けることが大切です。


おわりに

面接が終わってからが、採用成功の勝負どころです。
丁寧に、温かく、誠実に関わることで、応募者の不安は薄れ、信頼が育ちます。
選考の「見せ方・伝え方・つなぎ方」まで設計することが、“選ばれる法人”への第一歩です。

Live aliveでは、そうした“採用の全体設計”をご一緒しています。
ご興味のある方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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