「面接までは順調だったんです。でも、辞退されてしまって……」
「内定を出したのに、別の法人に決められてしまった」
福祉法人の採用支援をしていると、こうした声をよく耳にします。
その背景にあるのは、“選考中の関わり”の弱さです。
求職者は、面接が終わっても、ずっと法人を見ています。
“どう扱われたか” “どう言われたか” “どんな距離感だったか”
そうした関わりの中で、安心感も高まり、逆に不安も膨らみます。
面接は、見極めて終わりではありません
多くの法人が「面接でしっかり話せた」「好感触だった」と思っている一方で、
応募者からは「それっきり連絡がなかった」「ただの事務連絡で終わった」という声も少なくありません。
採用は、「選ぶ」側であると同時に「選ばれる」側でもある。
その視点を持たずにいると、せっかくのご縁を逃してしまうことがあります。
応募者の心理:「不安」と「期待」が同居している
選考期間中、応募者はさまざまな気持ちを抱えています。
- 「この法人、良さそうだけど、どんな職員がいるんだろう」
- 「面接はうまくいったけど、返事が遅いと不安になるな…」
- 「内定は嬉しいけど、いきなり通知だけって、ちょっと寂しいな」
法人側が“普通の対応”と思っていることが、
応募者には“冷たく感じられる”こともあるのです。
選考段階の「3つの関わり」がカギを握る
動機づけ(モチベーションを高める関わり)
面接中に、ただ履歴書をなぞるのではなく、
**「あなたのこういうところが、当法人にとってとても魅力的です」**と伝えるだけで、応募者の気持ちは大きく動きます。
また、
「あなたがどんな職場で力を発揮できるか、一緒に考えていきたいです」
といった言葉があると、「一方的に選ばれている」のではなく、「一緒に考えてくれている」という安心感が生まれます。
フォローアップ(不安を取り除く)
面接が終わってから内定まで、音信不通になっていませんか?
「結果が出るまで1週間」と伝えていたとしても、その間に一言でもフォローがあると、印象は大きく変わります。
例:
- 面接後のお礼メール(具体的に話題を拾うと◎)
- 「現在、選考が進行中ですが、今週末までに結果をご連絡します」などの中間連絡
小さな一言が、「この法人はちゃんとしている」と感じさせる要素になります。
口説き(最後の意思決定を後押しする)
内定を出したからといって、終わりではありません。
内定通知書だけでは、“気持ち”は伝わりません。
- 電話で、できれば面接担当者から直接、「ぜひ一緒に働けたら嬉しいです」と伝える
- 希望者に、現場スタッフともう一度会える機会をつくる
- 入職前の「LINEグループ参加」や「歓迎の手紙」なども効果的です
応募者にとって、「歓迎されている」という感覚は、入職を決める大きな要因になります。
Live aliveの支援では、選考段階の関わりまで丁寧に設計します
私たちLive aliveでは、求人票や面接だけでなく、
選考段階での“関わりの温度”まで支援しています。
- 応募者に伝える言葉の選び方
- 面接後フォロー用のメッセージテンプレート
- 内定後のクロージングの工夫
など、法人様の状況に合わせてご提案しています。
「本気で来てほしいと思っている」
その思いを、ちゃんと“形”にして届けることが大切です。
おわりに
面接が終わってからが、採用成功の勝負どころです。
丁寧に、温かく、誠実に関わることで、応募者の不安は薄れ、信頼が育ちます。
選考の「見せ方・伝え方・つなぎ方」まで設計することが、“選ばれる法人”への第一歩です。
Live aliveでは、そうした“採用の全体設計”をご一緒しています。
ご興味のある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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