福祉業界の離職の現実

「最近、3年未満で辞める職員が多くて…」

ある福祉法人の理事長から、こんな相談を受けました。
新卒で入った若手、中堅として活躍していた職員、どちらもある日突然辞めていく。
理由を聞いても「人間関係が…」「家庭の事情で…」と曖昧で、
どうしても“本当の理由”がわからない。

でも現場では同じような悩みが、いくつも起きています。

福祉業界は、慢性的な人材不足に悩まされてきました。
求人を出しても応募がない。せっかく採用しても、1年以内に辞めてしまう。

厚労省の調査によれば、福祉・介護職の離職率は全産業平均よりも高く、
特に「人間関係」「成長実感のなさ」「将来像が見えないこと」が主な退職理由に挙がります。

つまり、「人が辞める」のは“制度がない”からではなく、
制度があっても、育成や評価、将来像が見える仕組みが伴っていないからです。

私たちLive aliveでは、こう考えます。

ただ評価制度を入れても、マニュアルを作っても、職員は辞めます。
なぜなら、“人と制度がつながっていない”からです。

職員は、育てられ、対話され、自分の価値を見出せたときに残ります。
制度が“育成”や“キャリア支援”と結びついて初めて機能するのです。

たとえば、ある法人では「月1回、上司が“ありがとう”を伝える面談」を制度にしました。
それだけで中堅職員の離職が半減した事例もあります。

制度を整える前に大切なのは、
「なぜ辞めるのか?」をちゃんと向き合うことです。

あなたの法人では、離職理由を記録し、分析していますか?
現場職員との面談は、ただの“形式”になっていませんか?

Live aliveでは、評価制度や育成制度の導入支援だけでなく、
その“使われ方”まで含めて伴走します。

まずは、今ある制度が本当に“使われているか”を見直すことから、一緒に始めませんか?

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


関連記事