「答え合わせ面談」から脱却する

部下が面談で話す内容に対して、 上司が「それって◯◯じゃない?」「それは前にも言ったよね?」と “正解かどうか”を確かめるように反応する。または、過去に上司が言ったことに沿った回答・発言をすると、上司が強く頷く。

——これは、Live aliveが現場でよく見かける光景です。

このような面談を、私たちは「答え合わせ面談」と呼んでいます。


2. 「答え合わせ面談」が生まれる理由

上司が“期待する答え”を持っている

「こんな視点を持ってほしい」「こういう工夫をしてほしい」という意図が強く、 部下の答えがそこに届いていないと、“不正解”扱いしてしまう。

自分の理解を“確認”したくなる

「ちゃんと伝わっているか」「ズレていないか」が気になって、 部下の言葉より“確認”を優先してしまう。

面談の目的が曖昧なまま進んでいる

「この面談は何のためのものか?」という共通認識がなく、 話が“評価”や“指導”に流れてしまう。


3. 「問いかけ型」の面談へ転換する

部下の内省や視点を引き出すには、 上司の側に「問いかける力」と「答えに対する受容力」が必要です。

✳ 例:問いかけの工夫

  • 「最近、現場で気づいた変化はありますか?」
  • 「この1ヶ月で、特に印象に残った出来事は?」
  • 「もっと良くしたいと思っていることってありますか?」

▶ ポイントは、「上司が想定していない答え」が返ってきても、 「そういう見方もあるんだ」と受け止めること。

▶部下がどうしてそのような発言や観方をするのかを楽しみ、その「観方=画像イメージ」を一緒に観ることができるように聞いていく。


4. まとめ|面談は“正解”を探す場ではない

面談は「育成の場」です。 相手の視点を知り、そこから次の成長の芽を探るための時間です。

「面談がうまくいかない」と感じたとき、 「自分の中に“正解”を持っていないか?」を問い直すことが、 信頼関係を築き、現場の自律を促す第一歩になります。

Live aliveでは、こうした“問いかけ型”の面談づくりを 研修や制度支援の中でサポートしています。

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